歴史
千早城跡は、楠木正成が南北朝時代(元弘2(1332)年)に築いた山城で 、楠木七城(千早城、
下赤坂城、
上赤坂城、桐山城、烏帽子形城、
龍泉寺城、金胎寺城)の一つです。
この城の守りは堅く、正成は少数ながら、幕府軍と互角に交えたことで広く知られています。
また、『太平記』には、わら人形に甲冑を着せるなどの様々なアイデアを用いて、幕府軍に応戦したことが記されています。
この山城は、本村の中では、最も金剛山に近い集落『千早』を見下ろす位置、金剛山から西延する支脈の先端部に位置し、周囲を北谷、風呂谷、妙見谷という深い谷に囲まれています。また、城背後の山路によって、金剛山頂へと連絡し、ひいては大和側(奈良県御所市・五條市)へと行き着くことが可能です。
千早城は、標高673mを測る主郭(本丸)を中心に、周囲の尾根に地面を人工的に平坦に均した曲輪を配置しています。現況では、主郭部は明瞭に平坦ではありませんが、それを取り巻く形で帯曲輪が配置され、地形にならって北西方向や南方向に曲輪を連続させる構造となっています。
また、主郭と北西方向の曲輪の間や金剛山頂へと続く北東側については、敵軍の侵入を防ぐことなどを目的とする防御施設である堀切が設置されていた可能性がありますが、現地形からは明瞭に確認できません。
昭和9年3月13日に、本村の赤阪城跡(
下赤阪城)・楠木城跡(
上赤阪城跡)とともに国史跡に指定されました。
また、平成18年4月6日には、日本城郭協会により、五稜郭(北海道)・
二条城(京都府)・
大阪城(大阪府)・
首里城(沖縄県)などと並んで日本100名城の1つに認定されました。
コメント
登山口と100名城スタンプのある場所が離れている為、駐車場をどこにしようか迷いましたが、初登城でスタンプ必須の為、金剛山麓まつまさ横の駐車場を利用しました。(周辺に駐車場はたくさんありましたが、一律600円のようです。)
通常は登山口(正面)からの登城がいつもお決まりのルートですが、前述の通り、登山口までは距離がある為、今回はもう1つの下山ルートから登城開始。前日、観光協会の公式サイト(?)のyoutubeで正面からの登城動画を見て、この(梅雨の暑い)時期にこの階段はヤバイ…と踏んでいましたが、下山ルートの看板を確認すると『千早城まで0.4km』とのこと。??でしたが、途中までスロープで少し階段を登るとあっさり山頂へ辿り着き、予想外の楽勝でした。
遺構は特に無く、見る所もないので石碑のみ写真を撮り、次を急ぎました。
オススメ ☆☆☆
難易度 ☆☆☆☆
アクセス ☆☆☆☆☆
データ
- 所在地
- 大阪府南河内郡千早赤坂村大字千早
- 通称
- 金剛山城、楠木詰城
- 形式
- 山城 (標高 673m、比高 175m)
- 遺構
- 曲輪、空堀
- 築城者
- 楠木正成
- 主要城主
- 楠木氏
- 築城年
- 元弘2年 (1332)
- 廃城年
- 明徳3年 (1392)
- 開城時間
- 常時
- 入城料
- 無料
- 休城日
- なし
- 100名城スタンプ
- 金剛山麓まつまさ (9:00~17:00 休:金曜日)
- 駐車場
- 近隣に有料駐車場あり (600円)
- アクセス
- 南海高野線『河内長野駅』、近鉄長野線『富田林駅』より バス
- 『金剛登山口』下車 徒歩20分