お城関連用語集
<ア行>      
石垣 いしがき  耐久性・防御力・見栄え等を高める為に、天守や櫓、塀などの土台に石を張った建物基部のこと。崩れやすい土塁よりも耐久性が高い。戦国時代後期に以降に発展し、石の加工度合いとその積み方によって、野面積み、打ち込みハギ、切り込みハギなどへ次第に精巧な積み方へ進化した。
石落とし いしおとし  
一国一城令 いっこくいちじょうれい 1615年に発布された武家諸法度の1文。
一国に対して一つ以上のお城を持つ事を禁じられ、それ以外は取り壊しが命じられた。
犬走り いぬばしり  細長く整地した部分で、曲輪の側面などに作られた。
打ち込みハギ うちこみはぎ    
馬出し うまだし  防御または出撃の際に利用する為の曲輪で、扇状または方形に作られた土手。  
大手門 おおてもん お城の正面の門の事。『追手門』とも。(⇒裏手は搦手門)
帯曲輪 おびくるわ    
       
<カ行>      
外郭 がいかく 城の周辺につくられた曲輪。家臣の屋敷や寺院などが置かれた。
空堀 からぼり 防御の為に掘った、水を入れない堀 
搦手門 からめてもん 大手門に対してお城の裏手の門の事。 
雁木 がんぎ 塁の上などへ昇降する階段・石段
切り込みハギ きりこみはぎ  
曲輪 くるわ お城の平坦な部分。 『郭』ともいい、後には『丸』といった。
高麗門 こうらいもん  
虎口 こぐち 城や郭の出入口の事。正式には『小口』で、攻められにくい様に小さくしたり、周囲に土塁が築かれている。 
       
<サ行>      
狭間 さま 矢や鉄砲を打つ隙間(小窓)の事。平常時は塗り込まれていることもある。 
地取り じどり 城の建設地を選定すること。
障子堀 しょうじぼり 障子のよう。有名なお城は山中城。  
城代 じょうだい 城主の留守中に代理として城を管理する者。  
隅櫓 すみやぐら    
千畳敷 せんじょうじき  
<タ行>      
太鼓櫓 たいこやぐら  
竪掘 たてぼり    
多聞櫓 たもんやぐら    
月見櫓 つきみやぐら 『着見櫓』とも。
天下普請 てんかふしん    
天守閣 てんしゅかく 城の中心となる建造物。櫓が発達したもので、次第に権威の象徴とされるようになる。お城イコール天守閣とのイメージが多いのでは。 
天守台 てんしゅだい 天守の構造物がのる石垣
天秤櫓 てんびんやぐら  
遠見櫓 とうみやぐら    
土塁 どるい  防御の為に、土を盛り上げてどてのようにしたもの。『土居』とも。
   
<ナ行>    
縄張り なわばり 城を建設する為のグランドデザイン。曲輪の配置などを設定する。
野面積み のづらづみ 自然石を用いた石垣の積み方。 
       
<ハ行>      
本丸 ほんまる 城の最も主要な曲輪のこと。『本曲輪』とも。
   
       
<マ行>      
枡形 ますがた  
水掘 みずぼり 水をたたえた堀。古くは『濠』とも。
物見 ものみ 城内、近辺にある見張り台
       
<ヤ行>    
やぐら 物見などの為に建てられる建造物