歴史
香山城は香山村西方の山麓(通称:備後屋敷)に位置する香山氏の居城です。香山氏は系図に拠りますと鎌倉時代からの香山荘地頭職の家柄で、建武年間頃(1334-1338)に秀清が香山城を築城したと伝えられて嘉吉の乱(1441年)で城は一度落城します。その後、文明3年(1471)に秀氏が城を再興しますが、羽柴秀吉が宇野氏(山崎・
長水城)を攻めたときに城主・秀明は宇野氏に属し、香山城は秀吉軍の黒田官兵衛に攻められ、天正8年(1580)4月27日に落城します。なお、司馬遼太郎の「播磨灘物語」には官兵衛の父(職隆)が攻め落とした城として香山城が登場します。
香山城の遺構は大歳神社を挟んで、北郭(南北170m・東西250m)南郭(南北220m・東西120m)に分かれており、何れも外郭を石塁が取り巻き、縦横に石塁と堀が走り、その中を雛段造成して多数の郭群を複雑に配置しています。郭群には城門・井戸・犬走り・泉池等の諸施設があり、備前焼の甕や茶臼等も見つかっています。香山城は近隣には例のない総石垣で築かれた特異な縄張りをもつ大規模な中世の山城といえます。<現地案内板より>
コメント
石垣に惹かれ、急遽訪れました。駐車場から「順路」の表示があるので、それに従えば容易に周ることができます。
石垣群を抜け、さらに上を目指して登り始めましたが、途中「順路」の表示もなくなり引返しました。
先入観で主郭は山頂にあるものと思ってましたが、香山城の主郭部は中腹にあるんですね。それにしても、中世山城で中腹に主郭があるとは…なかなか珍しいのではないでしょうか。
今回は下調べ不足のため北郭のみで、南郭は次回があれば訪れようと思います。
オススメ ☆☆☆☆
難易度 ☆☆☆
アクセス ☆☆☆
データ
- 所在地
- 兵庫県たつの市新宮町香山
- 通称
- ─
- 形式
- 平山城(標高 110m/比高 30m)
- 遺構
- 石垣、曲輪、池
- 築城者
- 香山氏
- 主要城主
- 香山氏
- 築城年
- 建武年間(1334-1338)頃
- 廃城年
- 天正8年(1580)?
- 開城時間
- 常時?
- 入城料
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- 休城日
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- 100名城スタンプ
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- 駐車場
- あり(無料:大歳神社北側(約10台))
- アクセス
- JR姫新線『播磨新宮駅』よりバス10分/『香山』下車 徒歩10分