歴史
1、位置と城史
祥雲寺城は鎌谷川左岸、祥雲寺集落南東側、標高約60mの尾根先端に所在する。集落との比高は約53mある。城域は東西約70m、南北約40mを測る小規模城郭である。
平成6年(1994)豊岡市教育委員会の分布調査で発見された。城主や城史に関する伝承や文献は不明である。
2、城の構造
城は主郭1を、東・南・西側斜面に構築した堀切・竪堀や竪堀群で守備した縄張りである。
主郭1は東西約23m、南北約10mあり、西・南斜面には幅約2.5mの帯曲輪2が取り巻く。
主郭東側には、三重の堀切や竪堀を構築して尾根筋を遮断している。堀切は幅4~5m・深さ約3~1.5mと浅く、竪堀は幅3~4m、長さ7~10mを測るに過ぎない。竪堀は小規模ながら、畝状竪堀となっている。
主郭1の西側から南側にかけては、幅6mの帯曲輪2が巡らされ、それを切って4条の竪堀(幅2~4.2m、長さ8~11m)が設けられている。
3、まとめ
祥雲寺城は古墳を利用した小規模城郭であるが、戦国末期に竪堀や畝状竪堀で改修している。村落領主の一時的な逃げ城として普請されたものであろう。<豊岡市の城郭集成Ⅰより>
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規 模
難易度
アクセス ☆☆☆☆
データ
- 所在地
- 兵庫県豊岡市祥雲寺字佐久羅
- 通称
- ─
- 形式
- 山城(標高 60.1m/比高 約53m)
- 遺構
- 曲輪、堀切、竪堀
- 築城者
- 不明
- 主要城主
- 不明
- 築城年
- 南北朝期?
- 改修年
- 戦国末期?
- 廃城年
- 不明
- 開城時間
- 常時?
- 入城料
- 無料
- 休城日
- なし
- 駐車場
- 未確認
- アクセス
- JR山陰本線『豊岡駅』より
- 北近畿豊岡自動車道『日高神鍋高原IC』より