歴史
1、位置と城史
福井西谷城は奈佐川右岸、栃江集落の対岸、標高約54mの尾根突端に所在する。山裾との比高は約50mある。城域は東西約50m、南北約130mを測る。
城主や城史に関する伝承は不明である。
2、城の構造
城は八幡神社から南に延びる尾根に小曲輪群を並べた単純な縄張りであるが、中程の箱堀の大きさが目立つ。
主郭部は一応、曲輪1(10×9m)・曲輪2(17×16.5m)・曲輪3(14×14m)で構成される。曲輪1の背後(南側)には堀切等は構築されていない。
城の中程の堀切は大規模で、幅19m(下幅14m)・深さ約6mを測る箱堀となっている。
また、曲輪4は17×7.5m、曲輪5は26×20mを測る。曲輪5の北側尾根はかなり破壊されているが、小曲輪群を配置している。
3、まとめ
城の縄張り全体をみると、曲輪群の規模に対して堀切の規模は不似合いである。戦国期に、堀のみ改修を加えた可能性がある。
規模的には「村の城」の範疇に入るもので、地侍クラスの城郭であろう。<豊岡市の城郭集成Ⅰより>
コメント
オススメ ☆☆
規 模 ☆☆
難易度 ☆☆
アクセス ☆☆☆☆
データ
- 所在地
- 兵庫県豊岡市栃江字福井西谷
- 通称
- ─
- 形式
- (標高 約54m/比高 約50m)
- 遺構
- 曲輪、堀切
- 築城者
- 不明
- 主要城主
- 不明
- 築城年
- 不明
- 改修年
- 戦国期?
- 廃城年
- 不明
- 開城時間
- 常時
- 入城料
- 無料
- 休城日
- なし
- 駐車場
- 未確認
- アクセス
- JR山陰本線『豊岡駅』より