歴史
竹田城跡は、天守台を中央に南千畳・北千畳・花屋敷が放射線状に配され、城の築かれている山全体が、虎が臥せているように見えることから「虎臥城(とらふすじょう・こがじょう)」とも呼ばれています。JR竹田駅から見上げると石垣の辺りは虎の背中、尾根伝いの山が首や頭にあたります。
標高353.7mの山頂に位置する竹田城跡は、嘉吉年間(1441-43)に但馬の守護大名・山名宗全が基礎を築いたとされ、太田垣氏が5代にわたって城主となりましたが、織田信長の命による秀吉の但馬征伐で天正8年(1580)に落城。最後の城主・赤松広秀が豪壮な石積みの城郭を整備したと言われます。
縄張りの規模は南北400m、東西100mにおよび、完存する石垣遺構としては全国屈指のもので、平成18年には日本城郭協会により「日本100名城」に選定されました。自然石を巧みに配置した近江穴太衆による石垣は、400年を経た今でも当時の威容を誇っています。
また、竹田城跡周辺では秋から冬にかけてのよく晴れた早朝に朝霧が発生し、但馬地方の風物詩となっています。雲海に包まれた竹田城跡は、まさに天空に浮かぶ城を思わせ、この幻想的な風景を一目見ようとたくさんの人々が訪れます。<朝来市HPより>
廃城から約400年を経っているが、石垣が粗そのままの状態で残っており、現存する山城としては日本屈指の規模を誇る。晩秋の早朝に発生する濃霧、雲海に包まれる光景は、”天空の城”として近年絶大な人気を集めている。
コメント
年末年始の四国攻め(松山、大洲、今治)からの帰宅ついでに
愛犬と共に訪れました。
雪化粧したお城はほぼ初めてで、更に竹田城(珍しく愛犬も一緒)なので、余計にテンション上がりました。
もう少し天気が良ければよかったのですが、ちょっと出かけたついでに寄れるのでそれだけでも贅沢ですね。
(雪道は大変危険なので雪に不慣れな人には冬はオススメ出来ません。道もほぼ一方通行で危険です。)
2011年では閑散として、ほぼ独り占めで堪能出来た穴場でしたが、近年のお城ブームの影響(?)で、急速に観光地化されてきています。2013年春現在、道路、登城道の完全一方通行化(うさぎさんコースも廃止)され、ガードレール、簡易トイレ、天守台に登る階段も設置されました。その一方で、ゴミの散乱、テント、車の大渋滞が地元では問題になっています。
平日でも駐車する為に、待ち時間が発生し、漸く辿り着いたら人の群れ、更にテント禁止の看板と、本当に興ざめで、訪れるのが億劫になりつつあります…
2013年10月より有料化(300円)が決定しましたが、安すぎますし、マナーの悪い人の減少、お城の維持管理の為にもう少し高くても良い気がするのは私だけでしょうか。また冬季は車での登城は不可能となりましたので、訪れる際は朝来市HP等でご確認を。
オススメ ☆☆☆☆☆
難易度 ☆☆☆
アクセス ☆☆☆☆
データ
- 所在地
- 兵庫県朝来市和田山町竹田
- 通称
- 虎臥城
- 形式
- 山城 (標高 353.7m)
- 遺構
- 天守台、石垣、曲輪、堅堀
- 築城者
- 山名持豊 (宗全)
- 主要城主
- 太田垣氏、羽柴秀長
- 築城年
- 永享3年 (1431)
- 廃城年
- 慶長5年 (1600)
- 開城時間
- 常時
- 入城料
- 300円(2013年10月より:2017年4月1日より400円)
- 年間パスポート 1,000円 (12月11日~3月19日は無料)
- 休城日
- なし
- 100名城スタンプ
- JR播但線『竹田駅』(7:00〜17:00)、山城の郷
- 駐車場
- 無料駐車場あり (竹田城中腹)
- アクセス
- JR播但線『竹田駅』より 徒歩 約30分 (駅裏の山道)
- 播但自動車道『和田山IC』より車で10分 山腹駐車場より徒歩約10分