歴史
戦国の名城・七尾城
七尾城は室町幕府の三管領の一つ、畠山氏から分かれた能登畠山氏の居城である。
石動山三系の北端に位置し、標高三百米の尾根に長屋敷(長殿丸)・本丸・西の丸・二の丸・三の丸などの曲輪を配置、この尾根から枝分かれする幾筋もの尾根にも大小無数の砦を配置している。それ故に、七尾という地名は、七つの尾根に由来するという。
築城年代は明らかではないが、戦国期に入ってから逐次拡張・増強されたとみられる。永正・天文(1500年代前半)の時代は最も政治的にも安定し、文化が栄えた。大永6年(1526)当代一流の歌人・冷泉(れいぜい)為広・為和父子が七尾城に来訪し、天文13年(1544)の記録では、城山山麓に城下町『千門万戸』が一里余りも連なったと見える。
天正5年(1577)、越後の上杉謙信の攻略にあって落城、能登畠山氏は滅亡した。
本丸から三の丸にかけての一帯は、地形を巧みに利用した規模雄大な縄張と、石垣・土塁・空堀、それらを備えた曲輪の保存状態が良いというので、昭和9年12月28日国の指定史跡となった。<現地案内板より>
謙信没後は、織田信長がこの地を収め、前田利家が入城する。しかし、七尾城は、守るには鉄壁だが、攻めるには不便ということで、利家は小丸山城に移り、後に廃城となった。
コメント
山頂駐車場から石垣群に至るまでの道に敷き詰められた木材が何ともいい感触です。
場所が場所だけになかなか訪れるのは困難ですが、山頂からの景色は何とも形容し難く最高でした。
次回はゆっくり登山で達成感を、と思いますが何年後になるのやら…
オススメ ☆☆☆☆
規 模 ☆☆☆☆
難易度 ☆☆☆☆
アクセス ☆☆☆☆
データ
- 所在地
- 石川県七尾市古城町
- 通称
- 松尾城、末尾城
- 形式
- 連郭式山城 (標高 310m)
- 遺構
- 石垣、曲輪、土塁、空堀
- 築城者
- 畠山満慶
- 主要城主
- 畠山満慶
- 築城年
- 正長元年 (1428)
- 廃城年
- 天正17年(1589)
- 開城時間
- 常時
- 入城料
- 無料
- 休城日
- なし
- 100名城スタンプ
- 七尾城史資料館 (毎週月曜休館)
- 駐車場
- あり(無料:山腹)
- アクセス
- JR七尾線『七尾駅』より バス15分