歴史
二曲城跡は、
鳥越城跡とともに織田信長の攻勢に最後まで抵抗した白山麓の一向一揆の拠点となった城跡である。
二曲の地は、白山麓門徒の指導者であった鈴木(二曲)氏の本拠で、本来この城跡は山麓の通称『殿様屋敷』の館に居住した同氏の砦であった。
城跡は鳥越城跡から大日川の対岸に相対する標高268mの独立峰上に築かれており、山頂は平坦に削平(さくへい)されていて、屋根上に腰郭と空堀の遺構が確認できる。
天正8(1580)年11月、鳥越城跡とともに落城するが、山内衆の抵抗はこれをもって終わらなかった。『信長公記』によれば、翌天正9(1581)年2月、加州一揆が蜂起して『ふとうげ』に入置かれた柴田勝家の人数300人を悉(ことごと)く討ち果たしたとある。
しかしこれも、織田方の佐久間盛政によって鎮圧された。翌天正10年、一揆衆は再度鳥越・二曲両城を奪還するが、同年3月、生捕者三百余人の磔により終息する。
二曲城跡は鳥越城跡とともに加賀一向一揆の最後の砦となった歴史の舞台としての意義をもつことから史跡に指定され、保存が図られている。<現地案内板より
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オススメ ☆☆☆☆
規 模 ☆☆☆
難易度 ☆☆☆
アクセス ☆☆☆☆
データ
- 所在地
- 石川県白山市出合町
- 通称
- 府峠城、不動下城、蕪城城
- 形式
- 山城 (標高 300m、比高 120m)
- 遺構
- 曲輪、土塁、堀切
- 築城者
- 二曲右京進
- 主要城主
- 二曲右京進、鈴木出羽守
- 築城年
- 天文年間
- 廃城年
- ─
- 開城時間
- 常時?
- 入城料
- 無料
- 休城日
- なし
- 駐車場
- あり (無料/約7台分)
- アクセス
- 北陸鉄道『鶴木駅』より バス