①この地は美作国と備前国を結ぶ交通の要路であり、国境の要所であるため、歴史上重要な場所であった。
城の築城時期は不明であるが、概ね中世、享禄・天文の頃に築かれたものと推察される。
城郭の形態は連郭式と呼ばれ、2つの尾根上に総延長約800mにわたって土壇築成と削り出しによって城郭施設が構築されており、現在も比較的に良好な状態で遺存している貴重な城址である。
② 茶臼山城は赤磐市周匝の茶臼山山塊の北東先端部標高171mに所在します。
主郭部分は南北55m、東西38mの不正円形をしており、現在はこの上に近世的な城型展望台が建っています。
ここからは、吉井川・吉野川の合流地点が臨め、東は久米郡美咲町飯岡から美作市方面を、南は周匝平野などを見ることが出来ます。
城の郭は北側に一郭、東側に上下二段の郭面を持ち、この南北に2ヶ所の井戸を持っています。
南北鞍部には尾根を横切る2本の横堀があり、郭面の南斜面には4本の竪掘・東南斜面には10本の竪掘が平行して掘られています。
これらの設計プランから、この城の防禦は南から北上する宇喜多勢の攻撃に対するものであったと考えられます。
<現地案内板より>